4.頭皮のトラブルについて
1.脱毛症
毛母細胞の新陳代謝が低下すると、通常4-6年である毛髪の寿命が短くなり脱毛が増加します。
そのことによって、今生えている毛髪も次第に細くなっていきます。
毛母細胞の新陳代謝が低下する主な原因は細胞そのものの加齢、頭皮の血行不良、多量のフケ、多量の皮脂などがあげられます。
2.フケ症
フケは皮膚の閣下により角質層が異常に剥がれ落ちる生理的現象です。
過度の乾性または脂性の頭皮に多く見られます。
脂性の場合は大きなフケ、乾性の場合は細かなフケが特徴です。
そのままにしておくと炎症を起こすこともあります。悪化すると赤みやかゆみ、さらには脱毛へと進行する恐れもあります。フケの異常発生は毛髪の出口でもある毛孔をふさぐため毛根の機能を低下させることによっておこります。
夏よりも湿度が低下する冬は頭皮の乾燥によってフケが発生しやすいといわれています。
3.皮脂の過剰分泌
頭皮は皮脂が過剰になりやすいのが場所です。
そのために、微生物が繁殖しやすく皮脂の腐敗物や遊離性脂肪酸が増加します。フケやかゆみから頭皮が炎症を起こして結果的に脱毛の原因となることがあります。そのほか、毛孔をつまらせ毛根の機能を低下させる原因にもなります。